東京都八王子市にある木工所「渡辺木工挽物所」は昭和28年1月1日に設立、木材を回転させる木工旋盤や木工ロクロを利用して形を作り出す木工挽物の製造を専門に、試作から量産まですべての工程を当社で一貫して行っております。木工挽物は、木工旋盤や木工ロクロを使って木を加工することで直線的な木材から丸いフォルムをくり抜くことが可能となり、素材となる木の形を問わず球状のものから筒状のものまで自由に木工品を製造できることから、箪笥の取っ手などの部品はもちろん、各種インテリア用品や小さいお子様も安全に遊べる木製玩具としても広く使用されています。
中世から西日本から関東へ抜ける交通の要衝であり、江戸時代には、甲州街道の宿場町として栄えた古い町。史跡、文化がたくさんある。八王子は関東山地と武蔵野台地の境に位置する丘陵地帯で耕作地が少なかったため、家の中でできる養蚕やはた織物の技術が進んだそうな。木工挽物は木工旋盤またはロクロを使用して木材を回転させながら、様々な種類のノミ (刃物) を当てることで形を作る製品のことを指し、木材の形を問わず独特の丸みを表現することが可能です。丸い形のものであれば基本的にはどのような木工品も作ることができるため、代表的なものとしては木目の味を活かしたお椀やお盆、こけしなどが挙げられます。