山中漆器と言えば、漆器産地として有名。国宝級の腕を持つ職人さんが沢山います。
安土桃山時代に山中温泉ほとりに木地師たちが移り住んだことから始まったそうな。石川県には3つの漆器産地がありますが、それぞれ特徴があり「木地の山中」「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」と称されています。
江戸中頃からは会津、京都、金沢から塗りや蒔絵の技術を導入して茶道具の塗り物の産地として発展をしてきました。
要するに、昔から輪島塗りの木地の部分を作っているのです。山中木地挽物は結果としてその伝承されてきた技法が芸術的価値に値するという理由で、無形文化財に認定されています。そんなところでFUNFAMは作られているのです。すごすぎーーー。山に囲まれて、原料となる木材や漆が手に入りやすかったことと、自然の環境(湿度と温度)が漆器づくりに適していたことからこの土地に移り住んだとのこと。山からの吹き下ろしが強くとても雪深いところ。でも、この寒暖差があるから、木地が引き締まり、狂いが最小限に抑えられることで、長く持つお椀ができるのでしょうね。
現代のコンピュータを駆使しても管理できないようなわがままな天然素材が相手です。湿度と温度でその作り方を変える必要があり。。例えて言うならば、早朝、その日が晴れが雨かの天候で酵母菌の調合を変えるパン屋さんのようです。やはり同じ天然素材、 熟練の職人がその知恵と経験を活かし、季節や温度、湿度などの環境に合わせて乾燥時間や作り方などを時間をかけながら変えていくのです。使いやすさを考え、職人が目で見て、耳で聞いて、指先で確かめながら作るのはFUNFAMの職人の共通の特徴です。